白日、水無月に凛とす

30代、3児の父。いつか自分が死んだときに、ナイスな親父だったと思われる生き様でありたい

年賀状のススメ

最近会っていなかった人から連絡が来ると嬉しいですよね。

昨日、数年前に仕事でご一緒した同世代の弁護士の先生から久しぶりに連絡がありました。ひとつは飲み会のお誘いで、もうひとつはお仕事のご相談でした。どちらかだけでも嬉しいのに、文字通り倍嬉しいものです。

きっかけは年賀状

年賀状なんて、子どもの頃に親主導で作っていたとき以来、自分から出すことなんてほとんどありませんでした。学生時代はもちろんのこと、社会人になってから仕事関係で届いたものにも、結婚した年にこれ見よがしに送られてくるものにも、返事すら出さずに放っていました(自分が結婚してからは、妻に「返事くらい出したら?」と言われて、送ってくれた人には返すようにしていましたが)。

ところがここ最近、具体的には昨年(正確には一昨年の暮れということになりますが)、思い直して自分から年賀状を送ることにしました。

フェイスブックなんかでもおじさんたちが「今年から年賀状は廃止しました」なんて報告しているのをよく見かけるようになった昨今、敢えての逆張りです。私の世代で年賀状を書いている人なんて、かなりの少数派だと思います。だからこそ、意味があると思いました。

やはり珍しいからか、10人に1人くらいは、「年賀状ありがとうございました!」ってLINEなりメールなりでご連絡してくれるんです。で、その流れで「久しぶりに飯でも行きますか」なんて。

今年の年賀状デザイン。会社でプロにお願いして作ってもらっています

大事なのは"Keep in touch"

別に年賀状を送ったからすぐに案件をもらえるなんて思っていません。そんな甘いものではないです。でも、お仕事の依頼をいただけるのは、個人同士の信頼関係がベースになります。もちろん会社同士の付き合いですから、会社としてお仕事をいただくわけですが、なんだかんだ個人の付き合いって効いてくるじゃないですか。当然に、信頼関係の基礎にあるのは日々の仕事のクオリティですが、業務外における人間同士の関わり合いも、私は大事だと思っています。

昔よく、海外留学から帰ってきた連中が現地の友人とフェイスブック上で"Keep in touch!"なんてやり取りを見ました。(連中が本当に"Keep in touch"しているのかは甚だ懐疑的ではありますが、)個人的には言葉自体は良い言葉だな、と思っていて、ゆるいつながりでもいいから、自分と関わった方との関係を少しでも"Keep in touch"していけたら、いつか良い形で自分に還元されるのかな、と思っています。

年に一度の年賀状、それは昔々からのKeep in touchのためのAwesomeなTipsだったんだと思います。

 

SNSはリアルな関係をつなぐ役割を終えてきている

2010年代はSNSが急速に発達した10年間で、リアルな友人関係もフェイスブックやインスタグラムでKeepされるようになったと思います。

でも、2020年代、この辺のリアルな関係を前提としたSNSをまともにやっている人って、かなり少なくないですか。どんどん減ってきているのは間違いないです。私自身もフェイスブックには年に1回くらいは投稿していますが、それでも続けている方だと思っています。スパム広告に嫌気がさして見るのもやめてしまった、なんて人も少なくないですよね。要するに2010年代に流行ったSNSなんかはオワコン化しつつあるのは間違いないってことですよね(TwitterもといXも急速にアレだし)。

だから、実は、年賀状は逆張りではなく順張りです。流石に年賀状が再びマジョリティになる世界は訪れないと思いますが、2010年代よりは価値をもつコミュニケーションツールになっていると私は思っています。

ひょっとすると、私が急にブログを始めたくなったのも、年賀状と似たような話かもしれません。

来年は、年賀状、送ってみてはいかがですか。